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１５の時にサザンオールスターズに憧れ音楽を始めるも、自己主張が苦手だっため、プロを目指すという事を誰にも告げずに１０年間一人で作詞作曲活動をした結果。１００曲の作品が完成する。
しかし、何かしらのアクションを起こさなくては何も始まらない。そんな時に手を差し伸べてくれたのが石川さんという一回り年の離れた大先輩だった。
「ギター一本でライブをやろう」これには最初疑問が残った。ギター一本で音楽なんてできるのだろうか？しかし、それは石川のギターを聴いた時に全てが解決した。
もともとプロ志向だった為、今も欠かさず練習していたそのギターの腕はプロ級。山本は即座にコンビ結成を快諾した。
その実力はギターだけに留まらず、作曲能力も高く。石川のオリジナルのレベルの高さを痛感した山本は10年間で作り上げた100曲の作品を捨て1から曲作りを始め、そして生まれた曲が「哀しみのファルセット」と「一緒だよ」だった。

デビューの場所はフォークの聖地「ライブハウス照和」。ここでいきなりタイバンのトリを飾ると、10回連続でタイバンのトリを務めるという快調な滑り出しを果たす。
山本の歌と石川のギターとトークスキルでライブは毎回盛況だった。その流れに乗って1stAlbum「一緒だよ」を制作。人生初めての自分のアルバムに感動を覚えた。しかし、よい流れもそこまででだった。

石川の仕事の関係でわずか5か月でコンビは解消。その後はソロでの活動を余儀なくされることになる。ここで山本は思わぬ洗礼を浴びることになる。任せきりだったMCがまったくお客さんに受けない。ただ、淡々と歌を歌っているだけ。ライブとカラオケは違う。改めて音楽活動の難しさを痛感した。

それでも何とか、当時流行していた「トリビア」のネタを披露したり、話のネタを用意したりお客さんに積極的に話しかけることで少しずつStep　Up！の新しいスタイルが確立されて行った。